糖尿病の管理・治療 《当院での方針および加療》
ガイドラインに沿った糖尿病のコントロール
食事指導
運動療法指導
減量指導
血圧の厳密な管理
高コレステロール・高脂血症の厳密な管理
適正な経口療法選択
強化療法を含めたインシュリン治療
シックデイ対策
合併症の管理予防
各種経口剤の投薬治療
インスリン抵抗性改善薬
ビグアナイド製剤:メトホルミン
チアゾリジン誘導体(PPAR-γ活性化薬)
糖吸収遅延・排出促進薬
αグルコシダーゼ阻害薬
SGLT2阻害薬
DPP-4阻害薬
インスリン分泌促進薬
(スルフォニルウレア製剤, グリニド)
注射製剤
インシュリン療法
導入指導(持効型インスリンBTO含む)
インシュリン注射の維持療法の管理
:種類, 投与法, インスリン量
:持効型/中間型
:超速効型/速効型/混合型
GLP-1受容体作動薬注射療法
(ピクトーザなど)
合併症の診断と治療
末梢神経障害
ビタミン剤
末梢神経障害性疼痛治療薬
CKD~糖尿病性腎症への対処
大血管性病変:狭心症, 頸動脈硬化症,
ラクナ脳梗塞等への対処
メタボリック・シンドロームへの対処
NASH~脂肪肝~肝癌リスクへの対処
糖尿病の高発がんリスク説明と定期検査
:特に消化器癌スクリーニング
糖尿病性足病変の注意
歯周病の管理指導
血糖コントロール目標
目標
HbA1c(%)
血糖正常化の目標
6.0未満
合併症予防の目標
7.0未満
治療強化困難時の目標
8.0未満
(糖尿病治療ガイド2014-2015より)
糖尿病には、血糖の管理以外にも、重要なポイントがあります。
糖尿病は、心筋梗塞や虚血性心疾患および脳梗塞などの大血管病や3大合併症である腎・眼・末梢神経等の微小血管障害という合併症にが多いことは、広く知られているところです。 さらに、見過ごされやすい点は、糖尿病患者には、悪性腫瘍、それも肝臓がんや消化器系の癌が多く、特別に注意しなければならないという側面もあります。
重要なことは、糖のコントロール以外に、合併症および自分では予期しない癌のスクリーニングを定期的に行う必要があります。
高血圧、高コレステロール・高脂血症の適切な加療、腎機能障害・神経障害の評価・治療、眼科への紹介など血管障害や動脈硬化のリスク管理および癌のリスクを把握するなど、糖尿病こは、病状をトータルに把握し、合併症および癌のスクリーニングを行える機関で、多角的・統合的に診療すべき疾患です。
内科総合専門医・消化器・内視鏡・肝臓の専門医である院長は、たえずこの点にも配慮しながら、糖尿病の患者を総合内科的に診療し、どのような検査が必要であり、どのような病状・合併症に注意すべきかアドバイスいたします。
糖のコントロールは、インスリン治療を含め、糖尿病の治療のガイドラインに乗っ取って、個人個人に見合った最善の血糖・HbA1cの管理を目指しております。